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「断食」は脳を強化する力強いツール

断食が健康を改善するための強力なツールであることを、
多くの人がご存知だと思います。
消化器官の改善、体重の減少、筋肉の強化、
自己免疫疾患の解消など、
幅広い健康上の利点があります。
ご承知のように、
私の研究は脳の機能と
神経変性疾患を断食によって
どのように改善できるかに焦点を当てています。 

研究の結果は明らかです。
断食は、神経変性疾患を防ぐのに役立ちます。
実際、断食による
脳単独へのポジティブな利点だけでも、
あなたの注目に値するものです。
運動が筋肉を刺激するように、
断食は脳細胞を刺激するのです。 

断食によって、
あなたの脳は神経変性疾患に対してより強く、
より耐久性が増すようになります。
断食は、神経経路の改善や
集中力を向上する働きをします。

しかし、断食が好転反応が
伴うかもしれないことに注意してください。
好転反応は、いつも喜ばしいものではありませんが、
重要な解毒が起こっているというサインです。
注意持続時間・集中力を改善するために、
断食を生活スタイルに取り入れていきましょう。

1日3食おやつ付きという食事パターンは、
ほとんどの大人にとって
健康的な食事とは言えません。
最近の研究から以下のことがわかっています。
もし、人々が断続的な断食と
運動を定期的に行って健康になると、
医薬品の使用は67%以上減ります。
また、ジョン・ホプキンスの研究では、
1週間に2回断食をすると、
パーキンソン病とアルツハイマー病の
両方の発症のリスクが
明らかに低下することを示しています。 

食事の変化が
どのように脳に影響を与えるかの例が、
てんかん発作に苦しむ子ども達です。
断食が炎症を減らし、
てんかんの脳がしばしば呈する、
過度に興奮するシグナルを
打ち消す保護対策を始動させます。
正常な脳でさえ、食べ過ぎると、
別の種類の制御できない興奮を引き起こし、
その結果、脳の機能を傷つけます。
言い換えると、
あなたの体が燃焼する以上に物を食べると、
脳に軽いダメージを与えます。
古いことわざにある「腹八分目」とは
健康的な習慣なのです。 

基本的に、カロリー制限の研究を見ると、
それらの多くは、
慢性病と闘う能力が増加するのと同時に、
寿命が伸びるということが示されています。 

この事象が起きるメカニズムには
以下のことが含まれています:

細胞への炎症ダメージを減らす。
テロメアとDNAを保護する。
エピジェネティクスと健康な遺伝子発現を改善する。
重金属の解毒を改善する。
免疫機能を改善する。
ホルモンのシグナルを改善する。

以上のことから、
私たちがライフスタイルに
断食を適切に取り入れると、
人間が病気になる主な理由の全てが減るか、
停止する事になります。 

脳内では、
断食が有益な神経科学変化を
起こすことがわかります。
これには、学習や脳細胞の修復を
調節するような神経栄養因子の増加を含みます。
また、ストレス耐性をあげ、
鬱改善に役立ち、知的な明晰さを向上させます。 

断食は、あなたの脳に働きかけます。
すると脳は、重圧と病気への
反応を強化するストレス反応経路を
適応させることで応えます。
断食によって脳内で起こる同様の変化は、
定期的な運動で起こる変化によく似ています。
これらは、神経栄養因子の産生を増加させます。
神経栄養因子は、神経細胞の成長、
神経細胞間の結合、およびシナプスの強度を促進します。

脳は、神経細胞のエネルギー源である
ケトン体を使うようになります。
また、断食は、脳のより持続的なエネルギーを意味する
神経細胞のミトコンドリアの数を増やします。
これは精神的疲労が少なく、
脳内の化学バランスが良好であることを意味します。
また、断食は、心血管疾患、ガン、
糖尿病のリスクを減らす効果的な方法でもあります。 

断食を延長した後で起こる、
脳のもう一つの働きは、
「サバイバルモード」です。
これは、DNAを修復する神経細胞の
エピジェネティック能力を活性化します。
この「サバイバルモード」は
免疫システムを再起動して、
自己免疫疾患を止めます。
また、免疫システムをガンや
他の異常な細胞活動を、
捜し続けるようにさせます。
長期間の断食は、
幹細胞を休眠状態から
自己再生状態にシフトさせます。
これは、幹細胞を基盤とした
臓器や器官の再生を引き起こします。 

これは、断食が古くて傷ついた免疫細胞を全滅させ、
体が回復すると、
幹細胞を使って新しい、完全に健康な
免疫細胞を作るということです。
あなたが飢えていると、
システムはエネルギーを節約するようにします。
エネルギーを節約するために行う事の一つが、
古くまたは傷ついた免疫細胞をリサイクルすることです。
白血球数は断食を延長すると低下しますが、
その後白血球が再生されると、
以前にも増して強く働くようになります。

全てのタイプの断食は、
細胞の能力を高め、
健康のあらゆる側面に素晴らしい効果を与えます。 

長期(延長)断食は、
自己免疫疾患やガン、
その他慢性的または治りにくい
疾患のような特別な状況の場合に行います。
これは少なくとも3~7日間
食べ物を完全に絶つというものです。
一般的に4日以上経過しないと
幹細胞の放出促進は起こらないことをご留意ください。 

自己免疫疾患、神経変性疾患、
ガン、他の慢性または
治癒が困難な状態のような、
特別な環境におすすめです。
これは少なくても3〜4日間完璧に食べ物を禁じます。
この期間は、たくさんの水や
下記の生姜/ウコン/シトラスドリンクを飲むといいでしょう。 

生姜/ウコン/シトラスドリンクの作り方
①新鮮な生姜をすります。
②ウコン(ターメリック)
③いくつかのレモンやライムまたは
 グレープフルーツを絞って新鮮なジュースを作ります。
④全ての材料を温かい水に入れてミキサーにかけます。
 このドリンクを最低でも1日3回飲みましょう。 

必要であれば
3-7日間の長期断食を
何度も繰り返し行う場合があります。
例えば、自己免疫疾患の治療では
一回目は部分的な結果しか出ないかもしれません。
食生活と生活習慣が改善し、
「ネオセルプラス」などが作用する時間が与えられると、
2回目の断食で
問題の完全な解決に至る可能性があります。
患者の生活習慣が徐々に、
より健康的なものになってゆき、
最も良い結果が出るまで毎月断食を繰り返し行います。 

より深刻で治りにくい状態の場合は、
最初の3−7日後、
食事の代わりに、
新鮮な野菜ジュースやスムージーにして
継続するのもよいです。
この断食の2回目の後半では、
必要であれば数日間、もしくは数週間続けます。
ただ他の問題を引き起こす可能性もありますので、
不必要に長く行わないよう注意が必要です。 

肝心なことは、
体が必要としている以上に食べると、
病気や細胞の機能不全を引き起こすということです。
断食は細胞の活動を修復し、
リセットするのを刺激する素晴らしいツールなのです。
これは全て、より健康でより幸せになることを意味します。 

偶然にではなく、あなたの意思で健康になりましょう。